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天文学:星の亜恒星伴天体の周囲に検出された惑星質量の系外衛星
Nature 655, 8124 doi: 10.1038/s41586-026-10751-w
褐色矮星は、惑星と星の中間の質量領域を占めている。主星と亜恒星伴天体(それが褐色矮星であれ系外惑星であれ)の両方を含む系では、伴天体を周回する第三の天体は系外衛星と呼ぶことができる。系外惑星の衛星であればエクソムーンと呼ぶことができるかもしれないが、この用語に正式な定義がないため、伴天体が褐色矮星であった場合にその衛星をエクソムーンと呼べるかどうかは明確でない。系外惑星はこれまでに6000個以上発見されているが、エクソムーンが確実に検出された例はまだない。候補天体はあるものの、確認には至っておらず、議論が続いている。本論文で我々は、直接撮像された褐色矮星伴天体CD-35 2722 Bを周回する系外衛星の証拠を示す。この褐色矮星のVLT/CRIRES+スペクトルデータに、太陽型星の周囲で最初の系外惑星を発見するのに用いられたのと同じ手法である視線速度解析を適用したところ、少なくとも1つの周回衛星を示す周期的な信号と見られるものが見いだされた。我々の知る限り、この手法によって、褐色矮星伴天体を周回する衛星の証拠が得られたのは今回が初めてである。我々の最適合モデルには、最小質量が木星質量の約0.9倍で、公転周期が約170日の衛星が含まれる。この系外衛星が、現時点では未定義のエクソムーンの基準を満たすことになるかどうか定かではないが、技術の進歩によって同様の方法をより低質量の天体にも適用できるようになるため、本研究は、議論の余地のない初の検出に向けた大きな進歩である。

