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医用画像:ヒトの一生にわたる白質のマイクロ構造とマクロ構造のチャート
Nature 655, 8124 doi: 10.1038/s41586-026-10454-2
ヒト脳の機能は、神経結合の複雑なネットワークに依存しており、白質は異なる脳領域間を結ぶ主要なコミュニケーションハイウェイとして作用する。こうした極めて重要なコミュニケーション経路の分断は、複数の神経疾患、精神疾患、発達障害と結び付けられている。臨床医は、身体の発達を追跡するのに、長らく標準的な成長チャートを使っており、最近の研究では、これらのチャートが脳全体や灰白質の計測にまで拡張されているが、白質に関しては同等な参照基準はまだ存在しない。容易に利用可能な規範的参照を確立することは、こうした白質の構造的バイオマーカーを臨床で利用する上で不可欠な第一歩となる。本論文で我々は、ヒト脳白質の一生にわたる参照チャートを提示する。我々は、世界の多様な研究から得られた3万5120枚の脳スキャン画像を処理・標準化することで、特定の脳経路について、誕生から100歳までの典型的な発達、成熟、加齢に伴う低下をマッピングした。得られた参照チャートは、健康な脳の発達と老化に対する基本的基準を確立するもので、これによって、研究者や臨床医は個人の脳が典型的パターンからどの程度逸脱しているかを定量化できるようになり、疾患や障害に関連した変化が明らかになる。また、付随するオープンアクセスのチャートは、科学コミュニティーおよび臨床コミュニティーが、新たな患者データおよび研究データをこれらの規範的ベースラインに照らして評価するのを可能にし、将来の臨床研究・神経科学研究を促進する。

