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海洋生物学:保全を支えるための海草の高分解能全球マッピング

Nature 655, 8123 doi: 10.1038/s41586-026-10704-3

海草生態系は、沿岸の生物多様性を支えるとともに、海岸線の保護、食料安全保障、気候変動の緩和といった重要な生態系サービスを提供している。海草藻場は、自然に基づく気候変動対策として認識が高まりつつあるにもかかわらず、植生を伴う沿岸生態系の中で最もマッピングが遅れ、最も理解が進んでいないものの1つである。本論文で我々は、透明度の高い沿岸浅海域における海草の分布に関して、我々の知る限り初めての空間分解能10 mの全球地図とその変化解析の結果を示す。これは、2019~2020年および2023~2024年という2つの期間に、人工衛星センチネル2のマルチスペクトル撮像装置(MSI)により取得された、475万枚の衛星画像に基づくものである。我々は、キュレートされた参照データで訓練された深層学習分類器を用いることで、全球で14万8506 km2の海草域(潮間帯で5961 km2、潮下帯で14万2545 km2)を見いだした。全球の海草域の69%は、バハマ、キューバ、米国、オーストラリア、インドネシアに集中していたが、海洋保護区内に位置する海草域はわずか21%であった。調査期間の4年間において、全球の海草域の5969 km2(4%)が消失し、さらに6221 km2(4.2%)が熱帯域で高被度から低被度へと移行し、劣化していた。今回の知見は、海草藻場のホットスポットと脆弱な地域を明らかにし、保全政策および気候政策に情報を与えている。

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