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古生物学:初期の化石真核生物は底生の好気性生物だった

Nature 655, 8123 doi: 10.1038/s41586-026-10533-4

真核細胞の進化は、地球上の全ての複雑な生命の出現への道を開いた。その重要性にもかかわらず、初期の真核生物の進化がどのような環境で起こったのかはほとんど分かっていない。今回我々は、地質記録を用いて、既知最古である約17億5000万〜14億年前の一連の化石真核生物の生息環境を復元した。古生物学、堆積学、地球化学を統合した解析の結果、これらの化石真核生物は、沿岸から沖合に至るさまざまな環境で堆積した試料に見つかるものの、そのほぼ全てが、酸素化された底層水を伴う環境に由来する試料に限定されていることが分かった。この分布は、これらの生物が好気性生物(偏性好気性生物、通性好気性生物および/または微好気性生物)であったことを示唆しており、それらのサイズと形態的な複雑さから、おそらくミトコンドリアを有していたと考えられる。さらに、他の化石を産出する無酸素試料においてこうした化石真核生物がほとんど見つからないことから、これらの真核生物は底生性であったと示唆される。浮遊性の真核生物であれば、有酸素試料と無酸素試料の両方に存在すると予想されるためである。我々は、真核生物の大部分が、原生代の大半にわたって有酸素の底生環境に限定されており、新原生代(10億〜5億4000万年前)になって初めて浮遊環境へと拡大したと提案する。この遅い生態的拡大によって、真核生物の体化石と分子バイオマーカーの出現時期の不一致と、新原生代における真核生物多様性の段階的な増加が説明できる可能性がある。

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