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地球化学:現在の海洋島の生成源にある冥王代のブリッジマナイト
Nature 655, 8122 doi: 10.1038/s41586-026-10719-w
地球内部の複雑なダイナミクスを絞り込むことで、地球化学、地球物理学、地球力学を含む、いくつかの科学分野にまたがる研究努力が融合される。地震学的研究や地球力学的研究によってマントル構造の現在の状態に関する知見が得られる一方、地球化学的手法によってその化学的不均一性や同位体不均一性が特徴付けられ、その進化の複雑さが明らかにされている。主要な課題の1つに、マントルの化学的不均一性の年代と起源を究明することがある。今回我々は、現在の火山活動における新たな高精度Nd同位体測定結果を提示し、地球の最初期の歴史にさかのぼる不均一性を特定した。我々は、コモロ諸島の海底火山Fani Maoré由来の溶岩に、著しい正の142Nd異常が見られることを報告する。こうした異常は、軽い希土類元素(REE)の枯渇した、地球史の最初の1億年間に形成された物質がマントル内に保持されていることを必要とする。我々は、この物質が、初期地球のマグマオーシャンから結晶化したブリッジマナイトを主成分とすると提案する。この冥王代のブリッジマナイトは、現在のマントルにおいてこれまで予想されていたよりも広範に分布している可能性があり、それが数十億年にわたるプレートテクトニクスと活発なマントル対流の中で、どのように生き延びたかについて新たな疑問を投げ掛けている。

