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神経学:ミクログリアの修復機能を維持すると脳卒中後の回復が高まる
Nature 655, 8122 doi: 10.1038/s41586-026-10480-0
脳損傷後の神経症状は、生涯にわたる有害な後遺症として残ることがあり、これは、自発的な回復反応の大部分が損傷後数カ月以内に消失するためである。ミクログリアはこの過程で不可欠な役割を担っているが、脳内で自発的な機能回復を減弱させる細胞レベルおよび分子レベルの機構については明らかにされていない。本研究で我々は、細胞運命解析を用い、修復性ミクログリアが、脳卒中後にその有益な機能を失った後でも脳内に残存していることを示す。これらの細胞では、ZFP384が、回復期と関連する遺伝子の発現を低下させる重要な転写調節因子であることが突き止められ、この因子により、これらの細胞は修復機能を失った機能不全ミクログリアへと変化する。機構的には、ZFP384は、ミクログリアにおいてこれらの遺伝子の発現を誘導するために必要なYY1を介したクロマチン相互作用を弱める。Zfp384を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いると、ミクログリアの広範な神経修復効果を維持し、虚血性脳卒中の慢性期であっても脳卒中後の回復を高めることができた。従って、免疫細胞が持つ有益な修復機能、すなわち修復性免疫の喪失を防ぐ治療法は、脳の機能的回復を延長できる可能性がある。

