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分子生物学:CRISPR–Cas12a2により、RNAを引き金として誘発される細胞死

Nature 655, 8121 doi: 10.1038/s41586-026-10466-y

標的細胞を、その遺伝的アイデンティティーや転写アイデンティティーに基づいて選択的に死滅させることは、基礎研究、医学、生物工学、農業において今なお重要である。細菌を対象とする応用では、CRISPRヌクレアーゼは、RNA誘導型の対抗選択を実行できるため、有望な選択肢となる。しかし、真核生物で同じヌクレアーゼを用いて対抗選択を行うのは、はるかに制約が多いことが分かっている。今回我々は、最近発見されたV型CRISPRヌクレアーゼであるCas12a2が、RNAを引き金としてDNAを細かく切断し、標的転写物を発現している酵母細胞およびヒト細胞を、プログラム可能かつ塩基配列特異的に除去できることを示す。Cas12a2の引き金を引くと、広範なDNA二本鎖切断がトランスに引き起こされ、細胞死に至る。細胞の殺傷は広範な標的転写物によって活性化でき、オフターゲットの活性化は観察されなかった。この手法を活用することによって、ヒトパピローマウイルスを保有する細胞や遺伝子編集をうまく行えなかった細胞、あるいはKRASに広く見られる発がん性の点変異をコードする細胞を、選択的に除去できた。これらの知見は、CRISPRツールボックスを拡張して、真核細胞をその転写プロフィールに基づいて選択的に除去することを可能にする。

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