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免疫学:食後の脂質代謝がT細胞免疫を持続的に高める
Nature 654, 8120 doi: 10.1038/s41586-026-10432-8
T細胞機能において内在性代謝経路は重要な役割を担っているが、全身の栄養素利用可能性は絶えず変動している。しかし、食後の代謝がT細胞運命にどのように影響を及ぼすかについては、あまり研究されていない。今回我々は、個人の短期的な栄養状態がT細胞免疫に顕著な影響を及ぼしていることを示す。摂食した宿主から得られたヒトあるいはマウスのT細胞は、絶食状態の宿主から得られたT細胞よりも代謝能が高く、この能力の増強はin vitroあるいはin vivoでの活性化および増殖後も持続した。血清中のトリグリセリドに富むカイロミクロンは、食後の免疫代謝再プログラム化の駆動因子であり、カイロミクロンは、ex vivoおよび活性化後にmTORC1依存性の翻訳をプライミングし、これがプライミング後のエフェクター機能を著しく高めていることが分かった。絶食中に採取されたT細胞よりも、同一ドナーから製造されたヒト食後CAR-T細胞は、治療上の優位性を示した。従って、食後の代謝はT細胞に対して持続する代謝的および機能的な優位性をもたらし、免疫学的解析、予防接種、細胞療法の作出において栄養状態を考慮することの重要性を明らかにしている。

