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気候科学:地球のアルベドの東西対称性

Nature 654, 8119 doi: 10.1038/s41586-026-10624-2

地球のアルベドは、地球のエネルギー収支に不可欠である。地球のアルベドへの北半球(NH)と南半球(SH)の寄与は基本的に等しく、これは、半球アルベド対称性として知られる意外で不可解な現象である。こうした対称性はまれだが、他に例がないわけではない。とはいえ、他の対称性の対は、アルベド対称性の考えられる原因を明らかにし、地球のエネルギー収支に関連する可能性があるにもかかわらず、まだ調べられていない。今回我々は、25年間の人工衛星記録を用いて、地球は持続的で独特な東西(E–W)アルベド対称性を示すことを明らかにする。地球は、東経27度の子午線で東半球(EH)と西半球(WH)に分割され、ほぼ同じ量の太陽光を反射している。NH–SH対称性とは対照的に、EH–WH対称性は特徴的な「三重対称性」を内包している。すなわち、晴天アルベド、雲の放射効果、外洋の割合の全てが、この子午線を中心として半球対称性を示す。このEH–WH対称性は、EHにおけるより大きな上層雲の反射が、WHにおける下層雲のより大きな反射と釣り合っていることに起因する。さらに、EH–WH対称性の年々変動は、エルニーニョ・南方振動(ENSO)の位相と連動しており、大気大循環と関連がある可能性を示唆している。今回のEH–WHアルベド対称性の発見とそれが三重対称性として出現することから、地球システムモデル(ESM)に対して自由度を減らした制約条件が得られ、急速に変化する気候の下で地球の放射収支を継続的に観測することの重要性が浮き彫りになった。

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