Analysis

気候変動:利用者駆動型の気候変動適応プロダクトを構築する

Nature 654, 8118 doi: 10.1038/s41586-026-10555-y

気候変動適応プロダクトは従来、利用可能な気候情報に依存する供給駆動型モデルを用いて開発されており、使いやすさとの間に隔たりが生じていた。気候サービス分野では、利用者のニーズにより良く応えるため、共同生産を重視する需要駆動型モデルへ移行する必要性が認識されている。共同生産とはすなわち、共有された知識実践を通して創出される、利用者駆動型で科学的知見に基づいたプロダクトのことである。しかし、共同生産は、特にこの手法に不慣れな研究者にとって、あるいは利用者ニーズが複雑なデジタルプロダクトやソフトウエアベースのプロダクトにおいては困難となり得る。ヒト–コンピューターインタラクション分野に由来する利用者中心設計は、プロダクト開発における共同生産手法を補完し得るプロセスを提供するが、その可能性はまだ十分に検討されていない。今回我々は、利用者駆動型の気候変動適応プロダクトを構築するために、利用者中心設計が共同生産手法にどのように統合され、それを強化できるかを示す。我々は、共同生産と利用者中心設計に関する文献のシステマティックレビュー(系統的レビュー)を通して、両手法における主要なプロセス、機構、ベストプラクティスを特定した。今回の知見は、研究者に実践的な指針を提供するとともに、有用で使いやすく、実際に使われる気候変動適応プロダクトを開発するための統合的アプローチを提案するものである。

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