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神経科学:嫌悪学習は脳の糖センサーを乗っ取って記憶を固定する

Nature 654, 8118 doi: 10.1038/s41586-026-10306-z

食物に関連する記憶の形成には、摂取後の栄養素感知信号が関与している。栄養素センサーが摂食関連行動以外にも作用するかどうかはよく分かっていない。今回我々は、ショウジョウバエ(Drosophila)の脳内にある糖センサーが、スクロース報酬を伴う食欲学習課題を与えられた絶食ハエと、食物合図とは無関係な嫌悪学習課題を与えられた自由摂食ハエの両方において、記憶の固定に関与していることを示す。後者の場合、長期記憶誘導の必須条件である学習セッションの間隔を空けた反復は、飽和状態であるにもかかわらずその感知能力を一時的に回復させる脱抑制機構を介して、脳のフルクトース感知ニューロンを絶食状態へ誘導した。学習後の糖摂取は、脱抑制されたフルクトース感知ニューロンを活性化し、食欲学習と同様に、糖タンパク質ホルモンであるサイロスティムリンの放出を介して記憶の固定を引き起こした。間隔を空けた訓練によるフルクトース感知ニューロンのリセットも、絶食状態に似た摂食行動を引き起こし、これはスクロースの選好性および摂取量の著しい増加として現れた。我々の結果は、非恒常的な飢えの機構と、それが記憶の固定に極めて重要であることを明らかにすることにより、情動的摂食に類似した行動に対して、神経回路基盤と認知的価値を与えるものである。

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