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生態学:森林減少で誘発される乾燥化がアマゾンの気候閾値を低下させる
Nature 654, 8117 doi: 10.1038/s41586-026-10456-0
人類は、地球温暖化および土地利用変化を通して、アマゾンの森林系に前例のない圧力を加えている。アマゾンの森林は自己強化的な移行を起こし得るため、そうした圧力はアマゾン川流域の生態系の主要な地域にわたってシステム規模の変化を引き起こす可能性がある。本研究で我々は、力学系モデルを適用し、異なる共通社会経済経路(SSP)の下で、アマゾンバイオームが劣化生態系へと移行する局地的リスクおよび広域的連鎖リスクを評価した。我々は、各排出シナリオについて、既存の大気中水分追跡モデルを用い、アマゾン盆地内で水分が大気を介してどのように輸送されるのか、そのつながりを明らかにした。森林減少を考慮しない場合、地球温暖化の臨界閾値は3.7~4.0℃であり、これを超えるとアマゾン森林は最大3分の1が安定性を失う恐れがあることが明らかになった。しかし、森林減少を考慮すると、それより低いレベルの1.5~1.9℃という地球温暖化の閾値範囲と22~28%の森林減少が組み合わさった条件下で、アマゾン森林にはシステム規模に近い移行(全面積の62~77%)が生じることが分かった。移行のシミュレーションでは、その大部分が干ばつの激化に起因する空間的な波及効果によって引き起こされており、それらは数百~数千キロメートル規模での長距離かつ自己推進的な連鎖反応につながっていた。まとめると我々の結果は、アマゾンの森林系全体における高い移行リスクを回避するには、地球温暖化のレベルを1.5℃未満に抑え、森林減少を食い止めるとともに、劣化した森林を生態学的に回復させる必要があることを裏付けている。

