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細胞生物学:接合子において分かれて存在する二親由来の前核間での細胞質競合

Nature 654, 8117 doi: 10.1038/s41586-026-10417-7

胚発生は、母系染色体と父系染色体を別々に含む2つの前核を持つ単一の細胞である接合子から始まる。1前核二親性接合子が臨床的に使用されているという事実にもかかわらず、親由来の染色体が別々の前核に分離していることの機能的意義は調べられていない。今回我々は、マウス接合子の操作、定量的画像化、理論的手法を組み合わせて用い、発生能を保証する、二親由来の別々の前核間での細胞質を介した競合機構を示す。この機構によって、前核の体積が制限され、トリメチル化ヒストンの喪失を含むエピジェネティック標識の調節異常が防止される。1前核二親性接合子にはこの機構を欠いており、その結果、満期までの発生率が低下した。この低い発生能は、エピジェネティック標識を競合あるいは薬剤によって回復させることで、部分的に救済できた。この研究は、受精を次世代の完全な発生能の確立へと結び付ける空間的機構をもたらし、これにより、1前核二親性接合子の臨床使用における注意点が浮き彫りとなった。

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