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神経科学:動的な社会的専門化に関するドーパミン作動性機構

Nature 654, 8117 doi: 10.1038/s41586-026-10301-4

社会組織と分業は動物社会の基本であるが、こうした構造が個体間の相互作用からどのように出現し、神経調節によってどのように形成されるかは未解明である。本論文で我々は、自然に準じた環境内における行動追跡、神経活動記録、強化学習と社会的条件を統合した計算モデルを用いて、同系の3匹組のマウスが社会的制約の下で採餌の課題を解決する間に、専門化された役割を自発的に発達させることを示す。注目すべきことに、マウスを1匹だけでテストした場合には行動に見られる同性内の差は小さかったが、雄の3匹組の場合には競争によって駆動された安定的な労働者–搾取者関係を形成したのに対し、雌の3匹組の場合は均等な協力的戦略が採用された。性によって異なるこうした役割分担は、腹側被蓋野でのドーパミン作動性活動によって形成されていた。モデル解析により、資源探索における性内および性間でのパラメーターの差が、偶発的な社会的相互関係と合わさって、行動の専門化と分業をどのように駆動するかが明らかになった。最も注目すべきは、この解析により、競争によって増幅された偶発性が、個体差を拡大して社会的プロファイルを形成する仕組みがはっきりと示されたことである。雌雄を混ぜたり実験歴のある個体をナイーブな集団に再導入したりすると役割分担が再形成されたことから、社会組織が可塑的で適応的な性質を持つことが明らかになった。さらに、ドーパミン作動性の操作により、この可塑性が確認され、役割が再形成されて集団構造が変化した。今回の知見は、社会的状況が神経状態を形成し、それが次に行動の専門化を強化して社会構造を安定化させるというマルチスケールのフィードバックループの存在を裏付けている。

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