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生態学:全球の高木多様性に対する競争関係と扶助関係の重要性
Nature 653, 8116 doi: 10.1038/s41586-026-10349-2
競争関係と扶助関係はいずれも高木の多様性に影響を及ぼすが、それらの相対的な重要性および緯度に伴う変動はいまだ十分には理解されていない。本研究で我々は、南緯5度~北緯47度の17の大規模な森林調査区から得られたデータ(5400種を超える約270万本の高木が含まれる)を用いて、3つの生物学的要因および8つの環境要因を考慮して、近隣の高木種間での負の相互作用(競争関係)と正の相互作用(扶助関係)の相対的重要性の緯度的傾向を定量化した。我々は、各対象種の個体の周囲における近隣種の平均多様性が、帰無モデルで予測されるものより高いか低いかを検討した。その結果、大半の調査区で負の種間相互作用が優勢であることが示された。赤道付近では、近隣の個体数と種数が予測を下回る種と予測を上回る種とで相対的割合はほぼ同じだったが、緯度が高くなると近隣の個体数と種数が比較的多い種の割合が低下し、近隣の個体数と種数が少ない種の比率は著しく上昇した。この緯度パターンは部分的に、より高い緯度でのマメ科種の個体数の減少、非アーバスキュラー菌根共生の減少、林冠による養育効果(nursing effect)の低下に帰属できるが、それを左右するのは年平均気温であった。これらの知見は、緯度の上昇に伴う扶助的相互作用の相対的減弱と競争的相互作用の増強という、これまで認識されていなかった傾向を明らかにしており、気温の上昇が、高緯度地域では扶助効果を高めて高木群落の多様性を高める可能性を示唆している。

