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遺伝学:宿主によるエプスタイン・バーウイルス持続感染の制御

Nature 653, 8114 doi: 10.1038/s41586-026-10274-4

エプスタイン・バーウイルス(EBV)は世界人口の約90~95%に感染しており、終生感染としてB細胞に存続する。過去のEBV感染は、自己免疫疾患や腫瘍性疾患と関連付けられている。しかし、EBVが持続している中での宿主制御の生物学的基盤は明らかになっていない。今回我々は、EBV持続感染中の制御に関連する非遺伝要因と遺伝要因を特定したことを報告する。我々は、UKバイオバンクの48万6315人とAll of Usの33万6123人の参加者の血液ベースのゲノム塩基配列データを用いて、EBVゲノムにマッピングされるショートリードペアをそれぞれ16.2%と21.8%の個人において特定した。EBVリードの検出(EBVread+)は、直交測定によって示されるように、血液細胞におけるウイルス量の増加を反映しており、HIV感染、免疫抑制剤の服用、現在の喫煙と関連していた。EBVread+のゲノムワイド関連解析により、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスIおよびクラスIIの54の独立したヒト白血球抗原(HLA)対立遺伝子を含むMHC領域、およびMHC以外の27のゲノム領域において、強い関連が見いだされた。MHCクラスIの異なるHLA対立遺伝子とのエピスタシス(相互作用)が、ERAP2座位で観察された。EBV関連疾患の患者の解析からは、多発性硬化症でのMHCクラスIのHLA対立遺伝子(HLA-A*02:01が主因)および関節リウマチでのMHCクラスIIのHLA対立遺伝子について、EBVread+の多遺伝子負荷が高いことが明らかになった。フェノームワイド関連解析により、炎症性腸疾患、甲状腺機能低下症、1型糖尿病とEBVread+との間には多遺伝子性の重なりがあることが突き止められた。我々の研究は、ヒトゲノム塩基配列解読の副産物がEBVウイルス量の代理マーカーとなることを確立した。これにより、EBVや他のウイルスの持続感染についての研究や治療が促進されると期待される。

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