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免疫学:テティス細胞の個体発生と転写制御

Nature 653, 8114 doi: 10.1038/s41586-026-10198-z

テティス細胞(TC:Thetis cell)は、最近発見されたRORγt+抗原提示細胞の系譜であり、腸内微生物相や食物抗原に対する寛容を指示する寛容誘導性サブセット(TC IV)を含む、TC IからTC IVまでの4つのサブセットから構成される。生後初期に生じるTCの発生の波は、腸管寛容を確立するための重要な機会の時間枠を作り出す。しかし、TCの個体発生、およびその存在量と不均一性を形作る合図は依然として不明であり、これによって治療可能性を活用する取り組みが制限されている。今回我々は、直接的なTC前駆細胞(TCP)とリンパ組織誘導(LTi)前駆細胞(LTiP)を生じさせるRORγt+前駆細胞集団を発見し、これをテティス–リンパ組織誘導前駆細胞(TLP)と名付けた。また、TC運命を決定する転写因子としてPU.1を突き止めた。我々は、TCが、骨髄系由来の古典的な樹状細胞と転写的に似ているにもかかわらず、共通リンパ系前駆細胞に由来することを示す。形質細胞様樹状細胞(pDC)の細胞系譜決定転写因子TCF4を欠失させると、TLPとTCが拡大し、pDCとの共通の発生分岐が示唆された。TLPは胎仔肝臓に濃縮されているが、LTi細胞とは異なり、TCは出生後に出現する。これは、発生時期に応じた環境合図がTCPの分化を促進することを示している。我々は、そのような合図の1つが、リンパ組織オーガナイザー細胞から供給されるRANKLであることを特定し、これがTC I分化に必須であることを示す。総合すると今回の知見は、TCの個体発生と、TCの分化および不均一性を促進する転写因子を明らかにし、これらの謎めいた細胞や、食物アレルギーおよび自己免疫における寛容誘導の治療可能性についての今後の研究を促すものである。

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