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遺伝学:ヒト母体–胎児界面の単一細胞時空間解析

Nature 653, 8113 doi: 10.1038/s41586-026-10316-x

ヒトの母体–胎児界面は、母体細胞と胎児細胞がモザイク状に混ざり合っていることを特徴とする。しかし、その根底にある細胞的、分子的、空間的なプログラムは完全に解明されていない。今回我々は、単一核トランスクリプトームプロファイリングとクロマチンアクセシビリティープロファイリングの大規模な対データを、サブマイクロメートル分解能の空間トランスクリプトミクスおよびCODEXマルチプレックスタンパク質画像化と統合することにより、妊娠の初期から満期まで正常な妊娠にわたるヒト母体–胎児界面についての包括的なアトラスを作成し、これまでの研究の時空間分解能を大きく向上させた。この枠組みは、胎児区画と母体区画にわたって、共通の細胞タイプと一過性の細胞タイプ、状態、空間ニッチを正確に描き出し、細胞栄養芽層細胞および脱落膜ストローマ細胞の分化を導く転写プログラムを再構築し、この界面を構築する反復的な構造単位を解明した。我々は、細胞栄養芽層が介在するらせん動脈リモデリングの際に見られる、動脈内皮のこれまで認識されていなかった状態移行を特定し、トランスクリプトームシグネチャーから細胞栄養芽層の浸潤性を予測する機械学習モデルを開発した。さらに我々は、ヒト母体–胎児界面において、内因性カンナビノイドシグナル伝達を介して細胞栄養芽層の浸潤を抑制する脱落膜ストローマ細胞サブタイプを発見した。我々は、このアトラスをゲノム規模関連データと統合することで、妊娠高血圧腎症、早産、あるいは流産を最も起こしやすい母体細胞および胎児細胞を突き止めた。この情報資源は、ヒトの胎盤および脱落膜についての空間分解された包括的な単一細胞マルチオミクス基準を提供するもので、それらの正常および異常な発生を解読するための枠組みとなる。

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