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がん:テント上上衣腫における不均一性の多次元プロファイリング
Nature 652, 8111 doi: 10.1038/s41586-026-10214-2
テント上上衣腫は、神経発達の細胞タイプの特徴を保持しているアグレッシブな小児脳腫瘍であり、分子的・臨床的に異なるサブグループに分けられる。これは、複数の異なる発生起源があることを示唆している。しかし、テント上上衣腫の各サブグループにわたって見られる、異常な細胞形質転換と細胞挙動の根底にある発生シグネチャーおよび微小環境因子については明らかにされていない。本研究で我々は、単一細胞トランスクリプトミクスと空間トランスクリプトミクスに加えて、in vitroとin vivoの生細胞画像化を統合することで、神経微小環境内でのテント上上衣腫の細胞状態、空間的構成、動的挙動を明らかにした。個々の腫瘍サブグループには、異なる2種類の前駆細胞様状態(神経上皮様状態と胚様状態)があり、これらはヒトの脳発達初期に類似していて、ニューロンまたは上衣への分化の程度に違いがあることが分かった。我々はまた、間葉系シグネチャーと低酸素シグネチャーの影響を受ける高次構造や局所近傍構造など、これらの腫瘍の複数の空間的構成様式を特定した。さらに我々は、脳常在細胞が、テント上上衣腫の細胞不均一性を、未成熟なニューロン形態と遊走機構を利用するニューロン様細胞、および増殖性と高い遊走性を併せ持つ神経上皮様細胞のサブセットへ移行させる役割を担っていることを突き止めた。まとめると以上の知見は、テント上上衣腫における腫瘍不均一性の転写特性・表現型特性と、その潜在的な臨床的意義を統合するための多次元的な枠組みを提供する。

