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感染:アルブミンはムコール症に対する自然宿主防御機構を調節する
Nature 649, 8097 doi: 10.1038/s41586-025-09882-3
ムコール症は、ケカビ目の菌類によって引き起こされる致死性のヒト新興感染症である。代謝疾患の患者数は増え続けており、これらの患者はムコール症に著しく罹患しやすくなるが、その機構はほとんど明らかにされておらず、宿主の未解明の代謝エフェクターがこの感染に対して防御免疫をもたらす可能性が示唆されている。本論文で我々は、アルブミンが、ケカビ目に対する宿主防御において菌類の病原性を調節することにより、マスター調節因子としての役割を担うことを明らかにする。我々はまず、3つの異なるムコール症患者コホートにおいて、重度の低アルブミン血症が顕著な代謝異常であり、ムコール症の不良転帰の独立したバイオマーカーであることを明らかにした。注目すべきことに、精製アルブミンはさまざまな病原体の中でもケカビ目の増殖を選択的に阻害し、アルブミン欠損マウスはムコール症に対して特異的に感受性を示した。アルブミンの抗真菌活性は、結合型の遊離脂肪酸(FFA)の放出を介するものであった。FFA酸化はFFAの抗真菌特性を消失させるが、アルブミンはFFA酸化を抑制しており、ムコール症患者由来血清では、酸化されたFFAが高値を示した。生理的には、アルブミン結合型FFAはタンパク質合成を阻害することで主要な毒力因子の発現を抑制し、それによって、in vivoでケカビ目の毒力を無効化した。まとめると我々は、病原体に対して、アルブミンが調節する不都合な代謝合図に応答して自身の病原性プログラムを抑制するよう指示する宿主防御機構を特定した。これらの知見は、ムコール症の発病や管理に関して大きな意味がある。

