Article
構造生物学:分泌トランスロコンでの制御されたN-結合型グリコシル化の構造基盤
Nature 649, 8097 doi: 10.1038/s41586-025-09756-8
ヒト分泌経路タンパク質のほとんどは、小胞体に入る際にオリゴサッカリルトランスフェラーゼ(OST)複合体によってN-結合型グリコシル化される。最近の研究で、シャペロンであるグルコース制御タンパク質94(GRP94)のN-結合型グリコシル化が、細胞表面受容体のシグナル伝達を制御するように調節されているという基質補助型の機構が明らかになった。今回我々は、天然状態で単離され、CCDC134が結合した特殊なトランスロコンに係留されたGRP94折りたたみ中間体の構造を報告する。機能解析と合わせて、これらのデータは、GRP94中の保存されたN末端伸長部がどのようにしてOST-Aを阻害し、トランスロコン中の構造再配置によって、係留された新生鎖を不適切なOST-Bグリコシル化からどのように保護しているかを明らかにしている。これらの相互作用はCCDC134の疎水性の溝に依存しており、この溝は新生GRP94の非天然のコンホメーションを認識する。我々の結果は、制御されたN-結合型グリコシル化の機構を明確にし、新生鎖が自身の生合成を促進するようにトランスロコンをリモデリングする仕組みを説明している。

