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ウイルス学:北米H5N1インフルエンザ動物間流行の生態と拡散
Nature 649, 8096 doi: 10.1038/s41586-025-09737-x
2021年後半以降、高病原性H5N1インフルエンザの汎発性動物間流行は野鳥や農業、哺乳類へ甚大な被害を与えている。今回我々は、野鳥、家禽、哺乳類由来の1818のヘマグルチニン塩基配列を解析し、北米の汎発性動物間流行は、大西洋や太平洋の渡り鳥の飛路へのおよそ9回のウイルスの導入によって引き起こされ、その後、野生の渡り鳥を介して急速に伝播したことを明らかにする。伝播は主にカモ目によって駆動された一方、非典型宿主種は終末宿主として働いた。2015年の動物間流行とは対照的に、家禽におけるアウトブレイク(集団発生)は野鳥からの約46〜113回の独立した導入によって駆動され、導入は最長6カ月間継続した。家庭で飼育されている鳥は、商業用の家禽よりも平均約9日早く感染しており、伝播拡大を示す早期警戒信号となり得ることを示唆している。我々は、野鳥が動物間流行の重要な駆動因子であることを明らかにし、これは、野鳥の監視の強化や、野生–農業の接点での伝播を減らす戦略が、今後の追跡やアウトブレイク予防の鍵となることを意味している。

