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発生生物学:幹細胞由来のサル胚モデルにおける後期原腸形成のモデル化
Nature 649, 8095 doi: 10.1038/s41586-025-09831-0
幹細胞由来の胚モデルは、胚発生の理解を大きく促進する可能性がある。ヒトおよびサルの胚モデルは、原腸形成の初期段階に達しているが、この時期以降のロバストなモデルの開発はいまだ成し遂げられていない。今回我々は、最適化された3D浮遊培養系を用いて、幹細胞由来のサルブラストイドのin vitro培養を25日目まで進めることに成功した。形態学的および組織学的な解析から、これらのサル胚様体は原腸形成を経て、in vivoで観察される原腸形成の後期段階の主要な発生事象をほぼ再現しており、神経板、造血系、尿膜、原腸、始原生殖細胞、卵黄嚢構造をはじめとする他の器官の前駆細胞(栄養芽層細胞の派生細胞を除く)が出現していることが示された。単一細胞トランスクリプトーム解析から、これらのサル胚様体の細胞の細胞系譜構成および分化軌跡は、原腸形成過程の天然の胚で見られるものと同様であることが明らかになった。従って、この霊長類幹細胞由来の胚モデルは、胚盤胞から原腸形成の後期段階に至る霊長類の胚発生機構を解明するための貴重なプラットフォームとなる。

