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進化学:全球規模のサンゴ系統学により明らかになった太古からのレジリアンスと脆弱性

Nature 648, 8093 doi: 10.1038/s41586-025-09615-6

全球の気候変動と、それがサンゴと微細藻類の共生関係にもたらす結果は、海洋生物種の4分の1以上を育み、10億人近くの人々を支える生態系である世界中のサンゴ礁に影響を与えている。浅海と深海の両方のサンゴ礁生態系を構築する主な生物であるイシサンゴが、どのように過去の環境的課題に応答してきたかを理解することは、それらの未来を予測する上で鍵となる。今回我々は、新たに塩基配列解読された数百のサンゴタクソンを含む、時間較正された分子系統解析の結果について報告し、イシサンゴ類の太古からの進化に光を当てる。我々は、イシサンゴ目の最も新しい共通祖先が出現したのは約4億6000万年前で、それはおそらく単独性で従属栄養性の自由生活生物あるいは横分裂で増殖する生物であり、浅海と深海の両方で繁栄したと推測する。我々の解析結果は、光合成を行う渦鞭毛藻類との共生は約3億年前に確立され、これがサンゴの多様化に拍車をかけたことを示唆している。しかし、中生代の大規模な環境撹乱を生き延びた光共生系統はごくわずかであった。対照的に、深度や底質の選好性が柔軟な単独性の従属栄養性サンゴは、これらの環境撹乱事象が起きても深海で繁栄したようである。現在進行中の環境変化は浅海サンゴ礁に深刻な影響を及ぼすと考えられるものの、イシサンゴが地質学的歴史を通じてレジリアンス(復元力)を示してきたという我々の知見は、気候変動や他の環境変化に直面しても一部の系統は存続するという希望をもたらしている。

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