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神経科学:飢餓とホルモン状態の統合が仔に対する攻撃をゲーティングする

Nature 648, 8092 doi: 10.1038/s41586-025-09651-2

社会的行動は、内的な生理状態によって大きく形作られる。飢餓、ストレス、覚醒などの個別の状態がどのように行動を調整するかについての理解は進んできたものの、動物はいかなる時点でも複数の状態を経験している。そうした直交状態を統合する神経機構、そして、その統合がどのように行動に影響するかについてはまだよく分かっていない。本論文で我々は、飢餓と発情状態がいかに内側視索前野(MPOA)のニューロン上に収斂して、仔に対する行動を形作るかについて報告する。通常は非攻撃的な未交尾雌マウスで、飢餓が仔に対する攻撃を促すことが分かった。この行動切り替えは、弓状核(Arc)中のアグーチ関連ペプチド(AgRP)発現ニューロン(ArcAgRPニューロン)からの神経ペプチドY放出によって駆動される、MPOAニューロンの抑制を介して起こる。飢餓に誘発される攻撃の傾向は生殖状態によって決まり、MPOAニューロンが発情周期を通してプロゲステロン/エストラジオール比の変化を検知する。飢餓と発情状態は、過分極活性化環状ヌクレオチド依存性(HCN)チャネル上に収斂し、これがMPOAニューロンのベースラインの活性と興奮性を決める。我々は、微小内視鏡画像化を用いてこれらの知見をin vivoで確認し、MPOAニューロンが仔に対する攻撃の状態を符号化することを明らかにした。本研究は、複数の生理状態がどのように統合され、社会的行動を柔軟に制御するかについて、機構的な理解をもたらしている。

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