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微生物学:腸病原性細菌はROCKによる上皮細胞の押し出しを回避する

Nature 648, 8092 doi: 10.1038/s41586-025-09645-0

病原体がコードするさまざまな毒力因子は、アポトーシスやピロトーシス、ネクロトーシスなど、感染細胞を除去する宿主の細胞死プログラムを無効化する。腸では、感染細胞を排除するための管腔への押し出しは、宿主防御の追加の層をもたらすが、この過程に必要な細胞骨格の変化を標的とする毒力機構は知られていない。今回我々は、大腸菌(Escherichia coli)のユビキチンリガーゼNleLが、腸上皮細胞(IEC)の押し出しの阻害因子であり、プロテアソームで分解するためにカスパーゼ-4、ROCK1、ROCK2を標的とすることを示す。培養IECでRock1Rock2を遺伝学的に欠失させると、インフラマソームが誘導するIECの押し出しが減少した。さらに、IECにおいてRock1Rock2を欠損したマウスは、野生型マウスに比べて、大腸のシトロバクター属細菌Citrobacter rodentiumの数を抑制する効果が低かった。特に、NleLを欠損したC. rodentiumは、野生型C. rodentiumよりもIECの押し出しを多く誘発して、その結果、感染マウスにおける大腸でのC. rodentiumの定着が減少した。我々の研究は、宿主上皮バリアの動的な調節に重点を置いた宿主と病原体の軍拡競争を明らかにしている。

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