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環境科学:ヨーロッパにおける大気粒子の酸化能と曝露シナリオ

Nature 647, 8088 doi: 10.1038/s41586-025-09666-9

大気中の粒子状物質(PM)は、世界各地で公衆衛生上の問題となっており、現在はその質量濃度に基づいて規制されている。しかし最近は、質量濃度では健康への影響に関連したPMの物理化学的特性を十分捉えられない可能性があると、ますます考えられるようになっている。そのため、PMの健康への影響の明確な指標としてのこの基準の妥当性をさらに検討することが提案されている。大気質に関するヨーロッパの新しい規制では、PMの反応性と健康への影響に関するさらなる解読情報を探るために、大気観測のスーパーサイトで監視すべき推奨パラメーターとして酸化能(OP)が導入された。今回我々は、ヨーロッパ各地の43カ所から得られた約1万1500件のOP測定結果のデータベースを用いた。これらのOP測定結果は、最もよく用いられている2つのOPアッセイであるOPAAとOPDTTを用い、標準化されたプロトコルで解析されたものである。我々は、ヨーロッパ全体でOPの空間的ばらつきが大きく、都市部か農村部かといった観測地点の種類に強く影響されることを見いだした。PMの質量と共にOPを記録することによって、都市部、特に道路付近では、用いたアッセイに応じてPM10の体積OPがバックグラウンドレベルを2.4~3.1倍上回っており、都市部の空気質のさらなる改善には熟慮が必要になる可能性があることが示唆された。緩和戦略の分析によって、都市部のOPを効果的に削減する目標に対する主要な生成源は交通であることが示された。その一方で、世界保健機関(WHO)の質量ガイドラインを満たすためには、交通とバイオマス燃焼の両方からPMを包括的に削減することが必要である。OPの健康への影響の疫学的証拠はまだ発展途上であるが、今回の知見は将来の研究結果の解釈に情報を与えるのに役立つ可能性がある。

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