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免疫学:汎薬剤耐性肺炎桿菌を防ぐモノクローナル抗体

Nature 646, 8087 doi: 10.1038/s41586-025-09391-3

薬剤耐性によって引き起こされる「サイレントパンデミック」には、革新的な治療法が必要とされている。ヒトモノクローナル抗体(mAb)は、腫瘍学や自己免疫における最も変革的で安全な薬の1つであるが、感染症に対してはほとんど使われておらず、薬剤耐性に対してまだ用いられたことはない。今回我々は、抗原非依存的な方法を適用して、世界的に広がっている高病原性で汎薬剤耐性系統の肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)塩基配列型147(ST147)に対して極めて強力なヒトmAbを単離した。単離されたmAbは、KL64莢膜とO抗原を標的とする。しかし、mAbはin vitroではピコモル濃度の範囲で殺菌活性を示したものの、ST147や、地理的かつ遺伝学的に離れた2種類のカルバペネム耐性でKL64を有する肺炎桿菌による劇症型血流感染を防御したのは、莢膜特異的mAbだけだった。in vivoで観察された防御は、in vitroでのマクロファージによる細菌の取り込みや鎖状の細菌増殖と相関を示した。このように我々の研究は、汎薬剤耐性肺炎桿菌に対して防御するmAbを報告するとともに、薬剤耐性を有する細菌に対して防御性のあるmAbを単離・特定する戦略を提示している。

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