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神経科学:ヒト扁桃体の発火率と雑音が嫌悪学習での探索の増加を促す

Nature 646, 8086 doi: 10.1038/s41586-025-09466-1

動物は、不確実な環境にうまく対処するため、現在の資源の使用と新しい資源の探索との間で行動のバランスを取らなくてはならない。この探索–利用のジレンマは、有利な結果をもたらすパラダイムで広く研究されており、前頭皮質や皮質下構造(扁桃体など)では神経相関が特定されている。重要な点として、探索行動は、不利な結果を避けようとする場合でも同様に、生存やウェルビーイングに必須だが、探索を駆動する単一ニューロンレベルの機構が、有利な環境でも不利な環境でも共有されているどうかは分かっていない。今回我々は、損失試行と利益試行が混在する確率的学習課題を実行中のヒト参加者において、単一ニューロン活動を同時記録しながら、探索行動の動態を解析した。その結果、扁桃体と側頭皮質のニューロンは、損失試行でも利益試行でも、探索の決定の前に活動を調節することが分かった。また、ヒトは損失を避けようとする場合により多く探索行動を示し、扁桃体ニューロンの雑音レベルの増大がこの行動に寄与することが見いだされた。以上より我々は、ヒトの探索行動は、誘意性非依存的な発火率信号と、誘意性依存的な全体的雑音信号という、2つの別個の神経機構により駆動されていると報告する。この結果は、気分障害で観察される扁桃体活動の高進と、適応不全行動や病理的行動の背景にある高率な探索行動との間のつながりを示唆している。

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