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ニューロン発生:ミクログリアはIGF1を介して出生前ヒト脳でのGABA作動性ニューロン発生を調節する

Nature 646, 8085 doi: 10.1038/s41586-025-09362-8

GABA作動性ニューロンは、神経回路に不可欠な細胞要素である。ヒト脳ではその存在量と多様性が著しく増大しており、これがヒトの認知能力の拡張に寄与している。しかし、ヒト脳でのGABA作動性ニューロンの長期的な産生の基盤となる発生上の機構は、よく分かっていない。今回我々は、ヒト内側基底核原基(hMGE)において、ミクログリアがGABA作動性ニューロンの前駆細胞と神経芽細胞の持続的増殖を調節していることを明らかにした。我々は、ミクログリアが増殖帯に優先的に分布しており、出生前のhMGEにおけるミクログリア–前駆細胞コミュニケーションにおいて、インスリン様成長因子1(IGF1)とその受容体IGR1Rが予測最上位のリガンド–受容体対であることを突き止めた。我々は、hMGEの細胞構造と発生軌跡を模倣するよう新たに開発した神経免疫性hMGEオルガノイドを用いて、ミクログリア由来のIGF1が前駆細胞の増殖とGABA作動性ニューロンの産生を促すことを実証した。逆に、IGF1中和抗体や、IGF1ノックアウトのヒト胚性幹細胞由来ミクログリアでは、ミクログリアを介した前駆細胞の増殖が起こらなかった。まとめるとこれらの知見は、ミクログリア由来IGF1が、ヒト脳での神経前駆細胞の増殖とGABA作動性ニューロンの発生を促進するという、これまで正しく評価されていなかった役割を示している。

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