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考古ゲノミクス:古代DNAで結び付けられた大規模移動とスラブ人の拡大

Nature 646, 8084 doi: 10.1038/s41586-025-09437-6

中央ヨーロッパと東ヨーロッパでは、紀元1千年紀の後半に、文化および政治が根本的な変容を遂げた。この変化の時期は一般にスラブ人の出現と関連付けられており、これは文献証拠によって裏付けられていて、類似の考古学的層準の出現とも年代が一致する。しかしこれまでのところ、この考古学的層準が、移住、スラブ化、あるいはその両方の組み合わせによって拡大したかどうかについては合意が得られていない。遺伝的データはいまだに少なく、これは特に、スラブ人居住の初期段階では火葬が広く行われていたことに起因する。今回我々は、紀元7世紀以降のスラブ時代の359試料を含む、古代人555人のゲノム規模のデータを示す。我々のデータは、6〜8世紀に東ヨーロッパからの大規模な集団移動があり、これによって、東ドイツ、ポーランド、クロアチア地域において現地の遺伝子プールの80%以上が置き換えられたことを示している。一方で、顕著な地域的不均一性に加え、性別に偏りのある混合の欠如も明らかになり、これは、先住民集団の文化的同化の程度がさまざまであったことを示している。考古学的証拠と遺伝学的証拠の比較からは、東ドイツ地域における祖先系統の変化の時期が、遺跡間および遺跡内の遺伝的近縁性の強化や夫方居住制を特徴とする社会組織への変化と一致することが分かった。ヨーロッパ全体では、6〜8世紀に起きた物質文化と言語の変化が、これらの大規模な集団移動に結び付いていた可能性が高いと考えるのが妥当である。

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