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微生物学:蚊のFREP1遺伝子の防御対立遺伝子ドライブによりマラリアと闘う
Nature 645, 8081 doi: 10.1038/s41586-025-09283-6
マラリアは依然としてグローバルヘルスの重大な課題であり、毎年約50万人の死亡原因となっている。蚊のFREP1(fibrinogen-related protein 1)はマラリア原虫が中腸上皮に感染するのに必要である。自然に生じるFREP1Q対立遺伝子は、寄生虫感染を防ぐ一方、蚊に必須の生理機能を支えることが報告されている。今回我々は、寄生虫感受性FREP1L224対立遺伝子あるいは不応性と推定されるFREP1Q224対立遺伝子のどちらかを持つよう編集された、ステフェンスハマダラカ(Anopheles stephensi)のコンジェニック系統を作製した。FREP1Q224対立遺伝子は、ヒトおよび齧歯類のマラリア原虫による感染にロバストな抵抗性を付与し、適応度コストは無視できるほど小さい。防御的なFREP1Q224対立遺伝子は、L224コドンを寄生虫不応性Q224対立遺伝子に選択的に置換する新しい連鎖型対立遺伝子ドライブ系を用いて、FREP1L224蚊集団に効率的にドライブでき、そのため集団は寄生虫感染に不応性になる。この抗マラリアドライブ系は、マラリア排除の取り組みを支援するための新たな遺伝的手法になる。

