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神経疾患:ナノボディを用いる治療法はNMDA受容体の機能低下による行動障害を救済する

Nature 645, 8079 doi: 10.1038/s41586-025-09265-8

精神疾患や神経変性疾患のような脳疾患を治療するための効果的で革新的な治療法は、緊急に必要とされている。免疫療法は多くの医療分野で有効性が証明されているが、免疫グロブリンの脳移行性が低いため、脳疾患の治療については検討されていない。今回我々は、2価のバイパラトピック抗体を開発した。これは2つのラクダ科動物重鎖抗体(ナノボディ)から作られていて、1つはホモ二量体である代謝型グルタミン酸受容体2に結合し、もう1つはこの受容体の活性を増強する。この2価のナノボディは、末梢に投与すると脳に到達し、NMDA受容体の機能低下の結果であるエンドフェノタイプ(中間表現型)を示す2種類の前臨床マウスモデルで、認知障害を改善した。注目すべきことに、in vivoでのこのような効果は単回の腹腔内注射の後、少なくとも7日間持続し、亜慢性投与後も持続した。我々の結果は、ナノボディが脳の受容体を標的とし得ることの概念実証を確立したもので、ナノボディをベースとする脳疾患治療に対する治療戦略へ向けた道を開くものだ。

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