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神経科学:複雑な行動中の神経活動の脳規模マップ
Nature 645, 8079 doi: 10.1038/s41586-025-09235-0
神経科学における主要な課題の1つは、相互に接続する数百の脳領域において、ニューロンが感覚入力を事前の予測と統合して、動作を開始し、意思決定を行う仕組みを理解することである。個々の研究室が異なる解析を用いて、異なる行動の際に異なる領域で異なる方法を用いて記録を行っていれば、この課題に対処するのは困難である。今回我々は、12の研究室で139匹のマウスにわたって699のNeuropixelsプローブを用いて記録した、62万1733個のニューロンの記録の包括的なセットを報告する。このデータは、感覚、運動、認知の要素を含む意思決定課題を行っているマウスから得たものである。プローブは左側の前脳と中脳、右側の後脳と小脳の279の脳領域を網羅している。我々は、この脳規模マップの初期評価を行い、神経活動が主要な課題変数をどのように符号化しているか調べた。視覚刺激の表現は、刺激開始後に古典的な視覚野内に一過的に現れ、その後、選択の符号化も担う中脳・後脳の複数領域での緩徐な活動へと広がった。神経応答は、脳内のほぼ全ての部位で、差し迫った運動行動と相関していた。報酬の提供と摂取に対する応答も広範に起きていた。このデータセットは一般公開されており、脳領域間と脳領域内に分散した計算が、行動をどのように駆動するかを理解するための研究資源となる。

