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神経科学:運動前野における選択の動態と幾何学的配置
Nature 645, 8079 doi: 10.1038/s41586-025-09199-1
脳は、感覚に関する変数を神経集団の協調活動によって表現しており、そこでは個々のニューロンの同調曲線が集団符号の幾何学的配置を決めている。同様の符号化原理が動的な認知の変数に対しても成り立つかどうかは、試行の回ごとに異なる時間経過で展開する内的な認知過程が、不均一な神経集団の不規則な発火でのみ観測されるために、分かっていない。今回我々は、霊長類の運動前野において、選択の形成時にそうした集団符号が存在することを示す。我々はまず、神経集団の活動動態と、単一ニューロンの集団状態への同調機能を同時に推論する手法を開発した。そしてこれを意思決定中に記録した発火データに適用したところ、我々のモデルから、複数のニューロン集団が選択を予測する同一の動的な変数を符号化しており、不均一な発火率は、個々のニューロンのこの意思決定変数への同調が多様である結果であることが明らかになった。推論された動態は、意思決定計算のアトラクター機構を示している。我々の結果は、感覚変数と動的な認知変数の神経符号化が、1つの幾何学的原理にまとめられることを明らかにしている。

