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気候科学:海底光ファイバーセンシングにより解明された、カービングが駆動するフィヨルドのダイナミクス
Nature 644, 8076 doi: 10.1038/s41586-025-09347-7
融解する氷と温暖化する海洋との間の相互作用が、グリーンランドの潮間氷河に見られる現在の後退を駆動しており、海水準上昇と全球気候システムの両方に影響を及ぼしている。氷河の末端消耗を制御するこのような氷–海洋相互作用は、小規模の一連の過程からなり、氷河のカービング(氷山の分離)と海面下の融解をより広範なフィヨルドのダイナミクスと結び付けている。しかしながら、このような過程の理解は、主としてカービング端近傍の危険な環境で的を絞った観測を十分な時空間的分解能で行うことが困難であるため、限定的となっている。今回我々は、氷山のカービングが、一時的な内部波の励起による海面下での融解増幅要因として働き得ることを示す。我々の観測は、カービング端に近接した海面下光ファイバーによる一連の氷山カービング過程のセンシングに基づいている。この一連の過程では、カービングは持続的な氷の破砕事象から始まり、各破砕事象が融合して氷山の分離につながり、氷の末端で局所的な津波、内部重力波および一時的な流れが次々と励起されて、最終的に氷山がばらばらになる。今回の観測結果は、潮間氷河が温暖化する海洋と相互作用するというこれまで知られていなかった経路を示すとともに、現在のモデルが苦戦している氷の末端消耗の収支を閉じるのに役立つ。こうした知見は、全球の後退する潮間氷河に関連した新しい過程規模の理解を提供する。

