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気候科学:気候レジリエントな世界的風力および太陽光発電システムのための戦略
Nature 643, 8074 doi: 10.1038/s41586-025-09266-7
気候変動は、風力および太陽エネルギーのシェアが高い将来の発電システムにおいて、需要と供給のミスマッチの頻度と深刻度を増幅させる可能性がある。今回我々は、給電最適化モデル(dispatch optimization model)を用いて、風力および太陽光発電の高い普及率が定着した際に気候によって激化する需要と供給のギャップに伴い、時間当たりのコストが増大する可能性を評価した。さらに我々は、将来の気候変動に直面した際にシステムの復元力を高めるさまざまな戦略を検討した。我々は、時間当たりのコストが上位10%と定義される極端時間帯(すなわち最もコストが高い10%の時間)が、大半の国において将来、より高コストとなる可能性が高いことを見いだしている。これは主として、融通の効くエネルギー容量への投資の必要性が高まるからである。例えば、共通社会経済経路SSP1–2.6シナリオの下では、合わせて世界の将来発電量の約43.5%を占める47カ国で、極端時間帯に時間当たりのコストの平均が5%以上増加し、最大値は23.7%に達すると予測されている。こうしたコスト上昇のリスクは、需要と供給の不均衡に対処しシステムの融通性を高める複数の方策を協調的に実施する、目的に合致した国別戦略を通して大きく軽減される可能性がある。今回の結果は、将来の気候に対して復元力のある電力システムを構築しつつシステムコストを低減するための重要な知見をもたらす。

