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進化学:三畳紀の双弓類が示す、爬虫類における皮膚付属器の初期の多様化

Nature 643, 8074 doi: 10.1038/s41586-025-09167-9

鳥類の羽毛や哺乳類の毛のような複雑な外皮付属器は、四肢類の進化において重要な役割を果たしており、断熱、感覚、ディスプレイ、飛行に不可欠な機能を有する。羽毛と毛はそれぞれ鳥類と哺乳類のステム系統で生じたが、それらの根底にある遺伝子調節ネットワークはより古い羊膜類に起源を持つ。しかし、羊膜類の外皮付属器の初期進化については、化石証拠が見つかっていないため、まだあまり解明されていない。本論文で我々は、中期三畳紀(約2億4700万年前)の小型双弓類Mirasaura grauvogeliについて報告する。Mirasauraは、背に沿って連続的に伸びた長い外皮付属器で形成された特徴的な突起(クレスト)を持ち、この構造はあまり解明されていない三畳紀の爬虫類ロンギスクアマ(Longisquama)のものに似ている。Mirasauraの頭蓋は表面的には鳥類のものに似ているが、Mirasauraは鳥中足骨類に近縁ではなく、三畳紀からのみ発見されている爬虫類のクレードであるドレパノサウルス形類(Drepanosauromorpha)に属する。Mirasauraの外皮付属器に保存されていたメラノソームの形状は、羽毛のメラノソームのものと一致するが、爬虫類の皮膚や哺乳類の毛のメラノソームの形状とは一致しない。しかしそれでも、Mirasauraの外皮付属器の形態とその系統学的な位置付けは、これらのクレストが現生の羊膜類に見られる羽毛やその他の外皮付属器とは構造的に相同ではないことを示している。我々の知見は、複雑な外皮付属器が、羊膜類の鳥中足骨類や哺乳型類に限定されたものではなく、全ての現生爬虫類の基部に位置する系統で進化したことを意味しており、爬虫類の外皮の進化に関するこれまでの理解に疑問を投げ掛けるものである。

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