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人類学:古代DNAから明らかになった、中国の新石器時代における2つの氏族からなる母系社会

Nature 643, 8074 doi: 10.1038/s41586-025-09103-x

墓地から得られた古代DNAの研究によって、初期のヒト社会に関する貴重な洞察がもたらされており、これまでは父系居住が強く示されてきた。今回我々は、年代が紀元前2750~2500年と推定される、中国東部の傅家遺跡の2つの別々の墓地に埋葬されていた60人から得られた古代DNAを、考古学的状況や複数の安定同位体データと共に解析した。得られた知見からは、同族婚の割合の高さと、沿岸付近での雑穀農耕を行う集団を特徴とする、新石器時代という早い時代に報告された母系社会の存在が示唆された。2つの墓地に埋葬された人々の間での婚姻の証拠と、母方の氏族に厳密に従って組織化された、一次葬と二次葬の両方の存在は、傅家遺跡における強い社会的結束感とアイデンティティーを浮き彫りにしている。放射性炭素年代のベイズモデル化から、これら2つの墓地は約250年にわたって使用されたことが示され、少なくとも10世代にわたる安定した母系系統の存在が示唆された。今回の研究は、人類学と考古学において進行中の議論に寄与するもので、人類史の初期に母系社会が存在したことを示唆するだけでなく、2つの母系氏族を中心に組織化された新石器時代の2つの墓地も明らかにしていて、親族システムを通したヒト社会の初期進化についての我々の理解が深まった。

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