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有機化学:ホウ素を介した四置換アルケンのモジュール式構築

Nature 643, 8073 doi: 10.1038/s41586-025-09209-2

アルケンは有機化学の中核である。しかし、大半のアルケンは合成が容易であるものの、中心のC=C結合の周りに4つの基がある四置換アルケンの制御合成は、依然として困難である。今回我々は、ホウ素を介して、二重結合の幾何配置を完全に制御して四置換アルケンを構築したことを報告する。転位基と求電子剤は、アルキンに対してシン付加する。温和な酸化によってボリン酸エステル中間体が生成され、これを単離して精製したり、クロスカップリングやホモロゲーション反応を含むさまざまな変換において直接反応させたりすることができる。特に、ボリン酸エステル中間体をツヴァイフェルのオレフィン化条件で反応させると、塩基の有無に応じて二重結合の幾何配置を保持または反転できる。四置換アルケンのさまざまな位置異性体や立体異性体が容易に得られ、この方法の広範さと汎用性が浮き彫りになった。これは、薬剤分子や天然物の迅速合成への応用が高い収率と立体制御性で成功したことを通して示された。今回の方法によって、長年の課題であった四置換アルケンの立体制御合成が効率よく実現されるだけでなく、ツヴァイフェルオレフィン化における非古典的なボレニウムイオンの介入に関連する新たな概念も提示されている。

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