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社会科学:数学の男女差は小学1年生で急速に生じる
Nature 643, 8073 doi: 10.1038/s41586-025-09126-4
数学において男女差が生じるのを防ぐことは、世界的な関心事となっている。乳幼児期には、男女で数と空間に関する基礎知識は同等である。従って、数学の男女差は主に、「女子は数学が苦手」という社会文化的なステレオタイプの内在化を反映したものだと考えられる。しかし、このステレオタイプがいつどこで、どの程度広く定着したのかは分かっていない。今回我々は、フランスの小学1・2年生の全児童(265万3082人)を対象としたフランス語と数学に関する4年間の縦断的評価の結果を報告する。入学時の数学の成績は男女でほぼ同じだったが、入学4カ月後には男子優位な男女差が非常に顕著になり、1年後の効果量は約0.20に達した。こうした結果は毎年再現され、家族環境、学級や学校のタイプ、社会経済的レベルによる変化はごくわずかだった。教育期間は年齢と相関するが、近直交変数を利用すると、男女差は年齢ではなく教育を受けた期間によって拡大することが明らかになった。以上の結果は、数学で男子優位の男女差が生じる時期と場所は小学校の第一学年であることを示しており、解決策と介入法の探索に焦点を絞る上で役立つ。

