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神経科学:運動学習は運動皮質に対する視床の影響を精密化する
Nature 643, 8072 doi: 10.1038/s41586-025-08962-8
一次運動皮質(M1)は巧みな運動技能の学習と実行の中心であり、その浅層(第2層と第3層、以後L2/3と表記)は、学習に関連した可塑性のカギとなる部位である。しかし、上流領域がM1回路を活性化して学習した動作を実行させる経路が、運動学習によってどのように成形されるのかは分かっていない。今回我々は、マウスM1のL2/3への主要入力について経時的に軸索の活動をイメージングすることで、運動性視床が、熟練個体(2週間訓練)で学習した動作を符号化するカギとなる入力源であることを示す。次に我々は、光遺伝学手法を用いて、M1のL2/3ニューロンの一部集団が、学習の前と後で視床入力によって強く駆動されることを示す。つまり、学習に伴うM1の変化に対する視床の影響とは、熟練個体で学習した動作を符号化しているM1ニューロンを、運動性視床が優先的に活性化することだと分かった。熟練個体で、視床からM1への入力を不活性化すると、学習した動作が損なわれた。本研究は、運動学習がM1に対する視床の影響を再成形して、学習した動作の確実な実行を可能にすることを示している。

