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免疫学:脳弓下器官は行動を調節する腸管由来T細胞が存在する神経核である

Nature 643, 8071 doi: 10.1038/s41586-025-09050-7

組織に常在する特殊化した免疫細胞は、実質細胞とコミュニケーションを取ることで、多様な生物学的機能を調整している。髄膜や中枢神経系(CNS)での自然免疫区画の関与についてはよく調べられているが、適応免疫系の細胞が脳に常在し、恒常性の維持に関与しているのかどうかは明らかにされていない。本論文で我々は、脳弓下器官(SFO)が、マウスとヒトの両方で定常状態の脳において実質のαβ T細胞に対する神経核であることを示す。我々は、偏りのないトランスクリプトミクスを用いて、脳の血管外にあるこれらのT細胞は髄膜のT細胞とは異なっていることを示す。血管外のT細胞はIFNγをロバストに分泌し、CXCR6などの組織常在タンパク質を発現しているが、これらは脳での滞留や正常な適応行動に必要である。これらのT細胞はマイクロバイオームによって末梢でプライミングされ、白色脂肪組織や胃腸組織から脳へ移動する。一度定着すると、その数は腸内微生物相や脂肪組織組成の変化によって調節され得る。まとめると、CD4 T細胞は定常状態で脳に常在し、解剖学的にはマウスやヒトのSFOに集まっていることが分かった。また、これらのT細胞は転写的にも機能的にも髄膜のT細胞とは異なっており、IFNγを分泌することで、恒常的な脂肪–脳軸や腸–脳軸を介してCNSの恒常性を維持していることが明らかになった。

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