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惑星科学:月の裏側のマントルの水存在度

Nature 643, 8071 doi: 10.1038/s41586-025-08870-x

月の内部の含水量は、月の形成とその後の熱化学的進化を理解する上で重要な証拠を記録している。嫦娥6号(CE6)ミッションは、月の裏側の南極エイトケン衝突盆地から試料を持ち帰り、月の裏側のマントル含水量を研究する機会をもたらしている。本論文で我々は、月のマントルの部分溶融に由来する、CE6の月の海の玄武岩試料のアパタイトとメルト包有物の水の存在度と水素同位体組成について報告する。CE6の海の玄武岩試料の母岩マグマは、水の存在度がδD値−123 ± 167‰で15~168 μg g−1と見積もられた。今回見積もられた、マントル源に対する1~1.5 μg g−1という水存在度は、月の裏側のマントルが、表側の対応するマントルよりも乾燥している可能性を示している。よって、こうした差異は、月内部の水の分布が、多くの表面の特徴と同様に半球二分性の特徴を示すことを示唆している。月の裏側のマントルに関する今回の新たな見積もりは、月のケイ酸塩部分の水存在度を見積もる上で画期的なものであり、巨大衝突起源仮説と、水が中心的な役割を果たしたその後の月の進化に重要な絞り込みを与えている。

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