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惑星科学:嫦娥6号の玄武岩試料から明らかになった28億年前の月の裏側での火山活動

Nature 643, 8071 doi: 10.1038/s41586-024-08382-0

月の半球二分性を理解するためには、謎に包まれた月の裏側の火山史を解明することが不可欠である。月の表側で確立されたクレーター年代を使って、月の裏側での長期間にわたる火山活動の可能性が示唆されているが、試料による検証は行われていない。今回我々は、嫦娥6号ミッションが持ち帰った玄武岩片のPb–Pb年代測定によって明らかになった、玄武岩質火山活動の2つの事象について報告する。1つの高Al玄武岩片は年代が42億300万 ± 400万年前と推定され、238U/204Pb比(μ値)は約1620であった。これは、月から持ち帰られたものの中で最も古いこの火山活動の試料が、KREEP成分(K、希土類元素、P)に富んだ起源を持つことを示唆している。嫦娥6号の玄武岩が示す主要な火山事象は、28億700万 ± 300万年前という驚くほど若い噴火年代を記録しており、このような値は月の表側では今まで観測されたことがない。これらの若い玄武岩の初期Pb同位体組成は、約360というμ値の起源、つまりKREEPに乏しいマントル源を示している。このように、月の裏側の海の火山活動は、マントル源で熱生成元素が枯渇していたとしても14億年以上続いた。28億年という玄武岩年代とクレーターカウント年代との間の整合性は、月の表側で確立されたクレーター年代モデルが月の裏側にも適用可能であることを示している。

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