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老化:リトコール酸はカロリー制限の抗老化作用の表現型を模写する
Nature 643, 8070 doi: 10.1038/s41586-024-08329-5
カロリー制限(CR)は、健康と長寿の促進に用いられる食餌介入法の1つである。CRは、代謝物の産生と循環の両方でさまざまな代謝変化を引き起こすが、変化した代謝物のどれが、CRの生理学的効果をもたらすのかは分かっていない。今回我々は、メタボロミクス手法によって、CR中に存在量の変化を示す代謝物を解析し、続いて機能的な検証を行った。その結果、リトコール酸(LCA)が、マウスでCRの効果を単独で再現できる代謝物の1つであることが分かった。これらの効果には、AMPK(AMP-activated protein kinase)の活性化、筋再生の促進、握力と走行能力の若返りが含まれる。また、LCAはまた、線虫の一種Caenorhabditis elegansとキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)でもAMPKを活性化して、寿命と健康寿命の延長を誘導した。C. elegansとキイロショウジョウバエはLCAを合成できないため、これらの結果は、線虫とハエが投与されたLCAのシグナル伝達効果を伝えられることを示している。AMPKをノックアウトしたところ、3種類のモデル動物のいずれにおいても、LCAが誘導する表現型が阻害された。まとめると、CRで上方調節される代謝物であるLCA単独の投与によって、後生動物に対してAMPK依存的様式で抗老化作用がもたらされる可能性が明らかになった。

