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生態学:宿主に特化した2つの異なる菌類種がコウモリの白鼻病を引き起こす

Nature 642, 8069 doi: 10.1038/s41586-025-09060-5

感染症、特に菌類病原体による感染症の出現は、公衆衛生や野生生物、生態系安定性に対する重大な脅威となる。宿主と菌類の相互作用や環境因子については、大規模な研究が行われてきた。しかし、病原体の遺伝的多様性の役割については、非ヒト哺乳類で報告されている、疾患による死亡数が最も多いものの1つであるコウモリの白鼻病に関してさえ、あまり研究されていない。白鼻病に関するこれまでの研究は、宿主形質や環境条件に起因する疾患転帰の多様性に主に着目していたが、病原体の多様性については手付かずであった。今回我々は、27カ国で採取した5479の菌類分離株の大規模な参照コレクションを活用して、広範に分布する原因病原体が単一の種ではなく、2つの同所性の隠蔽種であり、それぞれ宿主特異性を示すことを明らかにした。我々の知見は、それぞれの種で組換えが起こっているが、ゲノム構成の違いなど、それらのゲノム全体でかなりの遺伝的分化がある証拠を示している。どちらの種も地理的に異なる集団を含んでおり、このため我々は、北米へ導入された種を特定して、その起源集団をウクライナの一地域まで追跡することができた。白鼻病の原因病原体として2種類の隠蔽種が見つかったことから、我々の研究は、病原体多様性の研究を包括的な疾患サーベイランスや管理、予防戦略へ統合する必要性を浮き彫りにしている。この包括的な手法は、疾患に関する理解を深め、それらの拡散を防ぐための効果的な対策を行うために重要である。

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