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メタ科学:研究における転換ペナルティー

Nature 642, 8069 doi: 10.1038/s41586-025-09048-1

科学者や発明家は、疑問や機会、課題が変化する中で研究の方向性を決定するが、研究領域の転換とそれに伴う結果についてはまだよく分かっていない。創造的探索についての理論は、探索が恩恵をもたらす可能性をはっきりと示す一方で、専門分野以外へ移ることの難しさも際立たせている。本論文で我々は、研究者がそれまでの研究からどの程度離れているかを定量化する計測の枠組みを紹介し、この枠組みを数百万件の論文と特許に適用した。その結果、それまでの研究から離れるほど、新たな研究のインパクトが急激に低下する「転換ペナルティー」が広く見られることが明らかになった。この転換ペナルティーは、科学と特許の全ての分野でほぼ普遍的に見られ、過去50年間でその規模は拡大していることが分かった。転換の程度が大きいほど、既存の知識の確立された組み合わせとの関わりが弱く、出版の成功率が低くなり、市場への影響も小さくなる。研究者がそれまでの研究領域から離れたり新たな研究領域に参入したりすることを後押しするような、研究状況への予期せぬ衝撃によって、例えば新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の状況などでは、かなりの転換ペナルティーがさらに実証された。転換ペナルティーは、分野、キャリア段階、生産性、共同研究、資金調達などの状況全般的に見られ、これは、適応の課題の幅広さと深刻さを浮き彫りにしている。まとめると本研究の知見は、新たな機会や脅威に効率よく適応するための課題は大きく増大傾向にあることを示しており、個々の研究者、研究機関、科学政策、そして科学と社会全体が新たな需要に対峙する上で重大な意味を持つ。

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