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神経科学:目的地特異的な海馬の抑制が学習をゲート制御する
Nature 642, 8069 doi: 10.1038/s41586-025-08868-5
新しい環境内で目的地に向かうナビゲーションには、重要な地点を素早く特定して利用することが必要である。新しい目的地点の特定は、地点を迅速に表現し、その地点情報を食物などの重要な結果に結び付ける神経演算に依存する。しかし、行動に関連する地点でのこうした演算を誘発する機構は、よく分かっていなかった。今回我々は、マウス海馬CA3のパルブアルブミン(PV)陽性介在ニューロンが、新しい食物地点の特定と利用において因果的役割を担っており、目的地周辺での抑制活動の減少によって、目的地点を食物の結果に結び付ける再活性化が可能となることを示す。食物欠乏状態のマウスが食物を見つけることを学習する間、CA3のPV介在ニューロンは目的地点への接近・到着で発火を大きく低減させた。こうした抑制低減は、マウスが学習するにつれて報酬地点の予測を促し、正しい試行でより顕著になった。PV介在ニューロン発火の目的地に関連した低減を、低頻度の光遺伝学刺激によって妨げると、目的地点の学習が阻害された。介在ニューロン活動の目的地に関連する低減を妨害すると、食物獲得後の新規目的地点の再活性化が阻害され、この過程によりマウスは、前回の地点を食物の結果に結び付けて、後にどこで食物を探せばよいかを知ることができた。今回の結果から、抑制活動の目的地選択的、目的地予測的な低減が、重要地点の学習や表現、結果との連合を可能にしていることが明らかになった。

