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気候科学:温暖化が加速する全球の干ばつの深刻化

Nature 642, 8068 doi: 10.1038/s41586-025-09047-2

干ばつは最も一般的で複雑な自然災害の1つであり、全球の環境、経済、人口に影響を及ぼしている。しかし、全球の干ばつの傾向には大きな不確かさがあり、重要な駆動要因である大気蒸発需要(AED)が、干ばつの規模、頻度、継続期間、地域的広がりの最近の変化にどの程度の影響を及ぼしているかに関する理解は限定されている。今回我々は、1901〜2022年の高分解能の全球干ばつデータセットのアンサンブルを開発することにより、世界中で干ばつの深刻度が増大する傾向があることを見いだした。得られた知見は、AEDが全球で干ばつの深刻度を平均40%増大させていることを示唆している。典型的な乾燥地域がより乾燥しているだけでなく、湿潤地域も乾燥化傾向にあることが分かった。過去5年間(2018〜2022年)に、干ばつ地域は1981〜2017年と比べて平均74%拡大しており、この増大の58%にAEDが寄与していた。2022年は記録破りの年で、全球の陸地の30%が中程度から極端な干ばつの影響を受け、その42%の原因がAEDの増大であった。今回の知見は、深刻な干ばつを駆動するのにAEDがますます重要な役割を果たしており、この傾向は将来の温暖化シナリオの下で継続する可能性が高いことを示している。

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